今回お電話をいただいたお客様は船橋市で運送会社をされている経営者の方からでした。
ご相談内容は会社のオフィスに置いてある金庫の鍵開けをお願いしたいというもの。詳しい状況をお伺いすることになりました。お客様のお話ではそちらの運送会社では取引先との現金でのやりとりはしていないようで、金庫に金銭は入っていないということなのですが、取引先との契約書や役所への届け書類などの重要な書類は保管しているそうです。普段開けることのない金庫なので、気にも留めていなかったようなのですが、翌日行われる取引先との契約更新のために保管している契約書を取り出そうとしたとき、ダイヤルの暗証番号を忘れてしまって開けられなかったそうです。お客様の記憶では金庫を設置した時に暗証番号をメモした書類があったということでしたが、もしかしたらその書類も一緒に金庫に入っているかもということでした。とにかく翌日には必要な書類なので今日中に金庫を開けてほしいということで、緊急のご対応となりました。
どのような金庫をお使いなのか訪ねてみるとセントリーの金庫であることが判明、大きさが高さ1m弱くらいあって横幅が50cmほどということで業務用金庫の可能性が高いと判断しました。業務用金庫の鍵開けは中々大変な作業です。金庫は大きさによって防犯性能も高くなる傾向があります。早速気合いを入れて船橋市の現場へ急行しました。
お約束した時間にご訪問してみると、お客様が出迎えてくださいました。まずは問題の金庫を見させていただくと、セントリーの業務用金庫のコマーシャルセーフです。こちらの金庫は重量が122kgもある大型の金庫でダイヤルは4つの数字の組み合わせで鍵開けを行う4枚座の構造をしています。耐火金庫であるコマーシャルセーフは重要なお仕事の書類や物品を火災時でも1時間も焼失から守ることができる認定をされています。外観がスタイリッシュなデザインなのもコマーシャルセーフの特徴です。今回のコマーシャルセーフはダイヤル錠と鍵の2つの方法で金庫を施開錠する仕様になっていたので、お客様に鍵があるかの確認をしてみました。すると慌てた様子でデスクの引き出しを探し始めたので、まさか鍵も紛失しているのではと思いましたが、鍵は無事に見つけることができたみたいです。ほっとしたのもつかの間、早速ダイヤルの鍵開け作業を行っていきます。4枚座のダイヤル開錠は難易度が高いため、かなりの集中力を要します。聴診器を金庫に当てながら、適切なダイヤルの位置を探る作業が続きました。金庫のダイヤルと向き合うこと60分ほどでしょうか。無事に金庫ダイヤルが解除できたので、お客様に鍵を持ってきていただき金庫の扉を開くことに成功することができました。セントリーのコマーシャルセーフは過去にも何度か開けた経験がありましたが、今回の鍵開けは今までで一番難しかったと思います。お客様には今後は暗証番号を忘れないようにしっかりと管理していただくとお約束いただいて現場を離れました。この度は業務用金庫のダイヤル開錠のご依頼ありがとうございました。