お電話をいただいたのは平日の夜8時過ぎのことでした。ご相談内容は玄関の鍵を紛失して自宅に入れないので困っているというもの。至急で鍵開けをお願いしたいとうご要望だったため緊急対応することとなりました。
まずは鍵トラブルの詳細をおうかがいすると、お客様は神奈川県横浜市港北区に賃貸アパートを借りてお住まいということでした。考えられる鍵紛失の原因を聞いてみると、お客様は派遣型の介護サービスをするお仕事をされているようで、一日に何軒ものお宅を訪問しているといいます。鍵はいつもは上着のポケットに入れていたようでしたが、仕事中にどこかに落としてしまったかもしれないということでした。鍵を探すにしてもかなり広範囲に行動していたようで見当も付かないというのが本音だといいます。とにかくまずは家に入れるように鍵開けをしてほしいということで、当社へご連絡となりました。
紛失してしまった玄関の鍵がどんな種類だったのかお聞きすると、安アパートなので高級な鍵はついていないといいます。形状もギザギザした普通の鍵で、玄関には鍵が1つついているだけということでした。とにかく現場へ行くことにして電話をきりました。現場のアパートは横浜市港北区内で東急東横線沿線にあります。今からなら20分で到着可能とお伝えし作業車を走らせました。
夜間移動の場合は道路が空いていることが多いです。今回もスムーズに現着することができました。アパート前に車を停めお客様にご連絡を入れると、駐車可能なスペースに案内してくださいました。改めてご挨拶を交わし、名刺をお渡しした後、ご本人確認のために免許証か保険証のご提示をしていただきました。ご本人であることが確認できたところで、玄関の鍵と対峙いたします。
お客様のアパート玄関に取り付けられていたのは、ユーシンショウワ製のピンシリンダーでした。ピンシリンダーはドライバーピンとタンブラーピンが上下に各3箇所から6箇所取り付けられている鍵です。ユーシンショウワ社のロングラン製品ではありますが、防犯意識の向上がすさまじい昨今においては、多少時代遅れの感は否めない鍵でもあります。しかしピッキングが難しいディンプルキーが一般的な現代においてもピンシリンダーが生き残って行けているのは、アンチピッキングピンと呼ばれるピッキング防止用のドライバーピンを使用しているからに他なりません。そのおかげで防犯性能をクリアできています。
しかしプロの鍵屋の手にかかれば、この鍵を開けることは簡単です。専用のピッキングツールを使って鍵開け作業は15分で完了しました。鍵の紛失という案件だったので、防犯上よろしくないことをお伝えすると、今はお金がないので、後日交換もお願いしたいということになり改めてご訪問させていただくことになりその日は現場を後にしました。当社では鍵開けや鍵交換などすべての鍵に関するご要望を承っています。鍵でお悩みの際はお気軽にご相談ください。
