先日は大阪府高槻市で3代目ステップワゴンRG2型のインロック開錠をおこなってきました。
お客様は高槻市内で養護老人ホームを経営するオーナー様です。どのような鍵のトラブルなのかをお伺いすると、そちらの養護老人ホームでは介護が必要な利用者様を送迎するために福祉車両をつかっているそうなのですが、その日午前中に利用者を迎えに行ったあと、福祉車両の鍵を閉める際に誤って鍵を閉じ込めてしまったということでした。施設にスペアキーはないのかお尋ねすると、少し前に2つあった車の鍵の1つを紛失したらしく、現在はインロックした鍵1本しかないという状況です。利用者をお送りする時間までには使えるようにしたいので、至急鍵を開けてほしいというご希望でした。
鍵の閉じ込めをしてしまった福祉車両の車種と年式をお伺いすると、ホンダのステップワゴンで年式は2006年式ということが判明しました。ステップワゴンはスマートキーをオプション設定したのが2006年だったのでスマートキーの可能性もあるかお尋ねすると、ふつうのギザギザした鍵ということで緊急の対応となりました。高槻市の養護老人ホームまでは、およそ30分程度で到着できることをお伝えし、急いで現場に急行することになりました。
到着後お客様にご挨拶をし、早速ステップワゴンを拝見させていただくと、3代目のステップワゴンRG2型です。この車種は2代目ステップワゴンからフルモデルチェンジをした車種で、室内などの居住空間はそのままに全体的にダウンサイジングを施した設計になっていて、使い勝手がいっそう向上したモデルです。鍵はたしかに2列目のシートに残されていました。福祉車両に改造されているため、3列目のシートは取り外されて車いすが格納できるように設計されています。また車両内の後部にはリフト装置のような機会が取り付けられています。職員の方に聞いた話では、車いすの利用者により安全に、より楽に車の乗り降りをしてもらうため、車いすに乗った状態で福祉車両に乗降させる装置だそうです。今まで福祉車両を間近で見たことがなかったので、改めて今の技術に驚かされました。
利用者の帰宅時間が迫っていたため、早速ステップワゴンの鍵開け作業を行っていきます。改めてこちらのステップワゴンがスマートキーでないことを確認し、ピッキングでの鍵開けを施工していきます。ピッキングの難しさはギザギザの鍵の場合、シリンダー内部のピンの数にも左右されます。今回のステップワゴンには難易度の高い鍵シリンダーが使われていたので、ピッキング作業も時間がかかってしまいました。どうにか1時間ほどのお時間で鍵開けに成功し、お客様にご報告すると、利用者の帰宅時間にはまだ余裕があったらしく、喜んでいただけました。仕事に集中してあまり回りを見ていなかったですが、改めて養護老人ホームという施設が今後大切な存在になっていくのを感じた瞬間でした。この度はステップワゴンのインロックの鍵開け作業のご依頼をいただき、ありがとうございました。