先日は大阪府東大阪市でホンダフィットGD2型のインロックによる鍵開け作業を行ってきました。
お電話をいただいたのは東大阪市にお住まいのお客様からでした。ご相談内容は出先で車をインロックしてしまったので、急いで鍵を開けてほしいというもの。詳しい事情をお伺いすると、その日お客様は東大阪市内のパチンコ店で遊んでいたようなのですが、パチンコを終えて帰宅しようと車に戻ったときに鍵がないことに気がついたそうです。慌てて辺りをを探したようでしたが見つからず、ふと車内をみてみると運転座席のシートの隅に車の鍵が転がっているのが見えたそうです。お客様は車を閉める際に鍵を使わない時があるらしく、今回は車内に鍵が残っているのに気づかずに閉めてしまったということでした。鍵を紛失していないことが分かったので、幾分ほっとしたようですが、このままでは帰ることができないと当社へ鍵開けのご依頼となりました。
鍵開けをするお車の車種と年式をうかがうと、ホンダのフィットで2006年式のモデルであることがわかりました。お使いの鍵はギザギザタイプの鍵であることも分かり、緊急でのインロック開錠作業となります。お聞きしたパチンコ店は東大阪市の外れに位置し、ここからなら国道170号線を使って向かえば30分程度で到着できることをお伝えすると、なるべく早くお願いしますと正式なご依頼となりました。外環状線をひた走りいくつかの脇道を通ると現場のパチンコ店が見えてきます。到着後お客様にご挨拶をしてインロック状態のフィットを拝見しました。
お客様が乗られているフィットは2006年式ということでしたので初代フィットになります。確認してみるとGD2型のフィットで、イモビライザーは搭載されていないお車です。初代フィットは発売当初は開発をしたホンダが予想した販売台数を大きく上回る大ヒットを記録しています。その数は月間48000台。この記録は当時の日本車による販売台数の歴代1位でもありました。多くのフィットが生産販売されたため、今回のような鍵のトラブル事例もおのずと多くなり、当社が承った案件数もトップクラスです。鍵もギザギザキーということでピッキングでの鍵開け作業で対応することになりました。
作業車に戻りピッキング用の工具を持ってきます。まずはフィットの鍵穴に傷や異常がないかをルーペを使って確認していきます。調査の結果特に異常は見当たらなかったので、ピッキング作業を開始していきました。ピッキングの工具は通常は鍵屋しか持つことはできません。その工具も鍵師ひとりひとりが使いやすいようにカスタマイズしているケースが多く、私が使っているピッキングツールもおそらく世界にひとつだけのオリジナルになります。使い慣れたツールでフィットの鍵開けを行うこと15分。問題なく鍵を開けることができました。お客様に開錠が成功したことをお伝えすると、予想していたよりも早かったようで驚いた様子でした。鍵が開いたフィットのダッシュボードから車検証を見せていただき、最終的な本人確認もできたので、すべての作業は終了です。今回はホンダフィットのインロック開錠のご依頼をいただき、ありがとうございました。
