最近いただくご相談の中で特に多くなっているのが徘徊対策にまつわる内容です。高齢化が進む日本では認知症の高齢者が年々増加しています。そんな中で比例して増加しているトラブルが徘徊による事故や事件です。同居しているご家族も神経をする減らしながら親御様の徘徊を食い止めようとしていますが、24時間常に見張ることはできないのが現実です。そんな時に役立つのが徘徊防止対策用の鍵になります。
徘徊を防ぐ鍵には大まかに分けて2つのタイプがあります。1つは室外・室内両方とも鍵を使って施開錠をするタイプ。2つめは室内側のサムターンというつまみが取り外せる仕様になっているタイプです。当社ではどちらのタイプの鍵交換も即日で対応することが可能です。今回いただいたご依頼も徘徊防止をご希望のお客様からでした。
お電話は千葉県船橋市にお住まいの方からで、同居している祖父の徘徊を食い止めたいというご相談でした。くわしくお話しをお聞きすると、数年前から認知症を発症したそうですが、ここ最近は徘徊をするようになったといいます。一度は警察のお世話にもなり、その時は危うく遮断機が下りた踏切内に入るところを警察に保護されたようでした。警察からも徘徊を行わないようにご家族で対策をとるよう注意を受けたようで、どうしたらいいか考えたすえに玄関を徘徊対策の鍵にすることを決断したといいます。
ご自宅の玄関のタイプをうかがうと、引き戸タイプの玄関ということでした。徘徊対策用の鍵のほとんどはドアタイプの扉に合うように設計されているものが多いのですが、当社はあらゆる鍵製品を取り扱っているので、引き戸タイプにもマッチする鍵をご提案することができます。お客様に鍵交換の日を予約していただき、後日お伺いすることになりました。
ご予約当日に船橋市のお宅にお邪魔すると、引き戸の玄関から旦那様が出迎えてくれました。さっそく今回当社がご用意した鍵のご説明をさせていただきます。ご用意した鍵はTAIKO製のデジタルドアロック5700という製品です。デジタルドアロック5700は非常にコンパクトな設計になっていて、引き戸の扉のように取り付け箇所が限られるものにも問題なく設置することができます。特徴としては鍵を使わない暗証番号式のデジタルロックになっている点です。デジタルといっても完全メカニカル設計となっているため、電気や電池は使いません。そのため電気配線工事なども不要で、余計な施工費用がかからないのもうれしい製品です。また、室内側のサムターンが取り外せる設計になっているので、施錠をしてサムターンを外しておけば、祖父が鍵を開けて出て行くことも防げます。
お客様もデジタルドアロック5700の性能に納得していただけたようで、すぐに鍵交換作業を行わせていただきました。最後に鍵の使い方をレクチャーしてすべての作業は終了です。鍵のことなら徘徊防止対策もお気軽にご相談ください。ありがとうございました！
