本日は兵庫県姫路市にお住まいのお客様宅に、徘徊防止対策のための補助錠の取付工事をしてきました。
最近では、認知症のご家族がいらっしゃる方から、徘徊対策のご相談をいただくケースが増えています。今回お問い合わせいただいたお客様も高齢のお母様が認知症を患い、最近では深夜に外を徘徊してしまうことに悩んでおられたようです。お客様のお話では、数年前から認知症の症状が悪化してきたようで、ここ数ヶ月で徘徊をしてしまうことが始まったようでした。お客様の方でもできる限りの対策をしたようで、窓や玄関、勝手口などは必ず施錠し、窓から出て行かないようにシャッターも下ろしていたようですが、玄関はいくら鍵を閉めてもお母様がご自身で鍵を開けてしまうため、一瞬の隙をついて外に出てしまうことがあるそうです。それにお客様も24時間お母様を見張っていられるわけではないので、深夜に徘徊をされることが一番怖いとおっしゃっていました。なんとか母親の徘徊を防ぎたいという切実な思いが伝わるご相談です。
当社では、徘徊を防止するために最適な鍵の取り扱いもしております。用途に応じてさまざまな種類の徘徊対策錠から最適なものをお客様にご提案させていただいていることをお伝えすると、それでは一度現状の自宅をみてほしいということになりました。お客様のお住まいは姫路市内にあります。詳しい住所とご連絡先を伺い、徘徊対策錠の施工前調査のご予約をしていただき後日お伺いいたしました。
お客様宅は姫路バイパスから脇道にそれてしばらく走った閑静な住宅街の中にあります。現場に到着後まずは玄関の状態を確認します。しっかりとワンドアツーロック仕様になった玄関でしたが、今のままではお母様は徘徊をしてしまいます。どのような仕様の補助錠が最適か調査しその日は一旦帰り、後日再度ご訪問させていただきました。
今回当社でご用意させていただいた徘徊対策用の補助錠は、カバスターネオ セーフティリムロックです。カバスターネオ セーフティリムロックは鍵の世界企業であるカバ社の高性能シリンダー「カバスターネオ」を搭載した面付け本締錠です。防犯性能もさることながら一番の特徴は「セーフティサムターン」というカバ社独自のサムターンを採用しているところです。セーフティサムターンには、在室モードと外出モードの二つの設定を切り替える機能がついています。通常のサムターンとして使用するときは在室モードを選択すれば室内側から普通に施開錠ができますが、外出モードを選択して施錠をしておくとサムターン自体が空転して、室内側からも鍵を開けられなくなります。この機能は開発当初、サムターン回しという不正解錠対策のために作られましたが、徘徊防止に最適な機能でもあったため、近年ではご家族の徘徊を防ぐ最良の鍵としても使われています。
お客様にカバスターネオ セーフティリムロックのご説明をさせていただくと、即決で決めていただけました。早速補助錠の取付工事に入ります。お客様宅はすでにワンドアツーロック状態であったので現状取り付けられている鍵の片方を取り外して、カバスターネオ セーフティリムロックを取り付けることになりました。補助錠の取付には30分ほどお時間をいただきましたが、無事に工事は完了。お客様は「これで夜の徘徊の心配がなくなってぐっすり眠れます」とおっしゃっていただけました。この度は徘徊防止のための補助錠の取付のご依頼をいただきありがとうございました。
