先日お伺いしたのは静岡県浜松市で営業しているリユースショップ様で、店舗事務所に置いてある防盗金庫の鍵開け作業を行ってまいりました。
お電話はリユースショップの店長様からで、なんでも店舗で使用している金庫の鍵が折れてしまい現在開けることができなくなっているので至急鍵開けをお願いしたいというものでした。トラブルの状況をご説明していただくと、そちらのリユースショップでは店頭に出している商品とは別に、かなりの高額な商品に限って別室で商談をしているそうなのです。商品を売る際も買う際も高額なものに限ってそのようなスタイルをとっているということでした。またそのような特別な商談が必要な商品は店頭には置かず事務所にある金庫にいれてあるそうです。トラブル当日はリユースショップ側が持っている商品を購入したいというお客様が来店することになっていて、商談の準備のため金庫から商品を取り出そうとしたそうです。ところが金庫を開けようとしたときにボキッと鍵が折れてしまい開けられなくなってしまったということでした。
商談までには2時間ほどの時間しかなくなんとか間に合わせてほしいというご希望です。まずは金庫の種類を確認するため大きさを尋ねました。リユースショップでお使いの金庫は高さが1m以上あり幅も60cmは超えているといいます。かなりの大きさなので業務用金庫であることは間違いなさそうです。またロックタイプはシリンダー錠と2つのダイヤル錠で施錠するトリプルロック式ということでした。かなりセキュリティの高い金庫であることが分かり、浜松市の現場へ急行することになりました。
リユースショップまでは国道1号線から笠井街道を経由しておよそ30分で到着。店長様とご挨拶をして金庫を見てみると、クマヒラ製の防盗金庫ガーデックスGX-12bが置いてありました。防盗金庫とは防犯性能を極限まで高めたハイセキュリティの金庫のことです。シリンダーやダイヤルの不正解錠対策はもちろん、バールやドリルなどによる破壊攻撃や溶断による攻撃にも高い耐性を誇っているのが特徴です。ガーデックスGX-12bはそんな防盗金庫の中でも世界最強クラスの性能を持っている金庫で、ダイヤル錠が破壊されると自動的にロックがかかるリロッキング機構が採用されているのも特徴のひとつです。日本では銀行などにも導入実績のあり、一言で言うとスゴイ金庫なのです。ダイヤルが2つも付いているという話を聞いていたので多少予想はできましたが、実物を見るのは初めてでした。
幸い今回は鍵折れによるシリンダー錠の鍵開けだったので助かりました。もし暗証番号忘れでダイヤル錠を2つとも開錠するような案件だったら、とても時間内には解決できませんでした。まずは鍵穴で折れてしまったキーを取り除く作業を行います。専用工具を使って丁寧に折れた部分を取り除き、続いてピッキングによる開錠作業です。神経を集中させて慎重にピッキングを試みること40分、無事に開けることができました。商談までにはギリギリ間に合ったのでお客様も満足してくださったみたいです。今回は防盗金庫の鍵開けのご依頼ありがとうございました。
