先日は千葉県柏市にてマンション玄関の鍵交換作業をしてまいりました。
平日の夜9時ごろにお電話をいただき、「おじいちゃんが徘徊を繰り返して困っている。徘徊を防ぐ方法を提案してほしい」というご依頼を承りました。くわしい状況をお尋ねすると、柏市内のマンションに住まわれているお客様宅には、奥さんのお父様が一緒に同居しているそうで、数年前から身体を壊して介護生活を送っているということでした。ところが最近おじいちゃんが認知症を発症し、徘徊の症状が出始めたといいます。数日前にも行方不明になる事件がおこり、警察に捜索をお願いしたということでした。その時は幸いにも近所のパチンコ店の駐車場に座り込んでいたところを無事に保護されたようだったので怪我などはなかったそうですが、この先徘徊自体を防止しないと何が起こってもおかしくない状況だといいます。当社なら認知症による徘徊を未然に防ぐ効果的な鍵をご提案できる旨を伝えると、翌日の鍵交換のご予約をいただくことができました。
あくる日柏市内のご自宅を訪れると、予定時刻に合わせてご家族がマンションエントランスで出迎えてくれました。部屋まで案内してもらうと、上下に2つの鍵のついた玄関ドアのお部屋でした。このタイプの玄関であれば、より鍵の操作がしずらい上部の鍵をひとつ交換すれば問題ないとご提案すると、それではその方法でよろしくお願いしますとご了承をいただきました。
今回当社でご用意した鍵は家研販売の安心錠です。安心錠はもともとは不正解錠による被害を水際で食い止めるために開発された防犯対策の鍵になります。内蔵されている鍵は家研販売がほこる高防犯のディンプルキー「ベルウェーブキー」が採用され、ピッキングなどをシャットアウトします。また、室内側のサムターンを回して開けるサムターン回しという手口にも対応し、サムターンが取り外せる仕組みになっています。サムターンを外しておけばサムターンを回したくても触れることもできないということです。この特注なサムターンが徘徊を未然に防ぐアイテムでもあります。おじいちゃんが在宅中は家族が家にいるときでもサムターンを外しておけば、内側からも玄関を開けることはできなくなります。今もっとも信頼されている人気の安心錠をお客様も気に入ってくださったようでした。
早速、玄関上部についている鍵と安心錠を交換していきます。もともと鍵が付いていた箇所に取り付けるので、玄関ドアへの追加工も最小限で済んだため30分程度で施工は完了。お客様に作業確認と安心錠の取り扱い説明をさせていただきました。お客様は「徘徊で何がつらいって夜も安心して眠れないことなんです。これで久しぶりにぐっすりと眠ることができます」と喜んでいただけたので本当によかったです。当社では玄関の鍵だけでなく、あらゆる鍵のご相談を承っています。鍵のことならどんな些細なことでもお気軽にご相談ください。