今回は大阪府枚方市でホンダフリードGB3型のインロックによる鍵開け作業を行ってきました。
ご連絡をいただいたのは枚方市内にあるビジネスホテルの駐車場からでした。お客様のご要望は本日すぐに車の鍵開けをしてほしいというもの。詳しい内容をお聞きすると、お客様は昨日お勤めする会社の出張のため枚方市に来ていたそうです。出張は1泊の予定で枚方市内のビジネスホテルに宿泊したらしいのですが、本日の朝ホテルをチェックアウトして会社に戻るため車に乗り込もうとしたときに、車に鍵を閉じ込めていることに気づいたらしいのです。本人いわく昨晩は出張先の接待も兼ねてお酒も交えた食事会を開いたらしいのですが、少しお酒が過ぎたようで、ひどく酔われてしまったということでした。代行を使ってホテルまで帰ったようでしたが、おそらく鍵を閉める際に車内に鍵を残したまま施錠をしてしまったということでした。今現在はビジネスホテルの駐車場で動くことができないため、至急対応してほしいということで、緊急出動となりました。
現場までは外環状線から京阪国道に乗り換えて、天野川を渡ってしばらく脇道を進んだところにあります。お電話から25分ほどで到着し、お客様にご連絡するとホテルのロビーから出てこられました。早速お車の場所まで案内してもらいます。ご依頼時のお電話で鍵開け対象のお車はホンダのフリードであることはお聞きしていました。ですがお客様は年式やグレードなどがわからないということでしたので、もしかしたらスマートキーを採用したフリードの可能性もあります。ホンダフリードは2008年に発売されたコンパクトミニバンタイプの車です。小型ながら3列シートになるグレードもある人気の車種です。たしかフリードにHondaスマートキーシステムが搭載されたのは2012年のGH型からだと記憶していたのでまずはその確認です。スマートキーの場合は一般的な鍵開けよりも難易度が上がります。開錠方法も変えなければならない可能性もあるからです。実際にフリードを確認してみると2010年式のGB3型であることがわかりました。これならば通常のピッキング作業で対応ができると確信し、鍵開けの準備を行います。
まずは作業車から専用のピッキングツールを持ってきます。今回はどのツールから試してみるかを考えました。鍵穴をチェックした際には異常は見受けられなかったので、使い慣れたツールを選択して鍵開けを試みます。一昔前までのお車の鍵開けの場合、防犯性の高い内溝キーなどでなければ比較的容易にピッキングができました。しかし2000年台後半以降のお車は、見た目はギザギザの普通の鍵に見えますが、防犯性は飛躍的に向上していて、ピッキングも簡単にできるものが少なくなってきました。もちろんお客様から見れば安全性が高くなって喜ばしいことですが、いざこのような事態になると鍵を開けるまでのお時間は長くなるので鍵屋としては複雑な気持ちでもあります。お客様をお待たせしてしまう可能性が高くなるからです。極力短時間で鍵開けができるよう努力して、なんとか30分ほどでフリードの鍵開けに成功することができました。この度はホンダフリードの鍵開けのご依頼ありがとうございました。
