八王子市で玄関の鍵交換
先日は玄関の鍵が故障したというご相談をいただいたお客様からのご依頼で、東京都八王子市にて鍵交換の作業をしてまいりました。
鍵トラブルの一報をいただいたのは土曜日の午前中のことです。ご相談内容はご自宅の玄関の鍵が壊れてしまったので直してほしいというものでした。どのような故障状況なのかを聞いてみると、鍵がちゃんと奥まで刺さらなくなっているという現象がおこっているようです。鍵は0.1mm単位の精密部品の組み合わせで出来ている機械ですので、長年使用していれば不具合がおこってもおかしくありません。念のためお使いの鍵がどのくらい古いものかをお尋ねすると、鍵の古さは分からないが住まいは10年ほど前に新築で購入したマンションだといいます。10年という年月は経年劣化が起こるか起こらないか微妙なラインです。お電話では判断はできないと思い現場で確認することとなりました。
八王子市の現場へ向かいながらお客様からいただいた情報を整理しておきます。まず鍵自体はそんなに古い物ではなく、種類はギザギザタイプの一般的な形状、トラブル内容は鍵が刺さらない状態になっているということでした。予想ではシリンダー内に何かが詰まっている可能性が高いのですが、こればかりは実際見てみないと分かりません。さまざまなケースを想定して作業のシミュレーションをしていきました。
現場へは30分ほどで到着し、マンションの駐車場からお客様に連絡を入れると、エントランスまで来れば迎えに行きますということになりました。エントランスにて対面したお客様にご挨拶をし、本人確認のために免許証を拝見させていただいたあと、お部屋まで案内していただきました。まずは鍵がどのような状態になっているのか確認させていただきます。鍵穴がのぞけるように玄関前にしゃがみ込み、シリンダー内部を目視で覗いてみます。今回の鍵は鍵穴が狭く目視では内部をうかがうことができなかったので、ジプスコープを使って観察をしてみました。するとシリンダー内筒の中はゴミや埃がまとまって固まった状態になっています。蓄積物によって自然と鍵穴が詰まるケースは多々ありますが、このような状態になることはまずありません。お客様に最近鍵穴に何かを注入したことはるか聞いてみると、鍵の調子が悪かったので昨日CRC5-56を塗布したということが分かりました。一般の方の中には鍵も金属であることからCRC5-56のような防錆潤滑剤も有効だと思っている方がいらっしゃいます。ところがCRC5-56の場合、注入直後はスムーズになるかもしれませんが、時間が経過するとシリンダーがまったく動作しなくなってしまう恐れがあります。鍵には絶対に使用してはならない潤滑剤のひとつなんです。もし鍵の動作を良くしたいのであれば「キースムーサー」のような鍵に適合した粉末潤滑剤を使うことをオススメします。
とにかくここまで凝固してしまったシリンダーを直すのは不可能であることをお伝えして、今回は新品の鍵へ交換することになりました。交換するのはアルファ社の6ピンシリンダーです。6ピンシリンダーはギザギザキーではあるものの防犯性にも優れた鍵です。10分ほどお時間をいただき無事に鍵交換を済ませました。最後に交換した鍵を確認してもらってすべての作業は終了です。今度から鍵の修理やメンテナンスをするときはお気軽にご相談ください。