当社のように緊急での鍵トラブルを請け負うお仕事には、いろんなお客様からのご依頼があります。今回は埼玉県川口市にある店舗様からのご依頼で、お店の鍵開け作業をしてきました。
ご連絡をいただいたのは金曜日の夜6時を過ぎたころです。男性の声で「すぐにお店の鍵を開けてほしい」といいます。ご事情を聞いてみると、お客様は川口市内でキャバクラを経営しているオーナー様で、その日の営業準備をするために出勤してみると、いつもは先に出勤しているはずのスタッフが来ていなかったということでした。店舗の鍵はそのスタッフしか持っていないらしく、連絡はしてみたらしいのですが、とうとう連絡が取れなかったといます。お客様の話では業界的に無断で休んだり、いきなり辞めてしまう方も多いらしく、今回ももしかしたらもう来ないかもね。。と、半ばあきらめたようにおっしゃっていました。
とにかく早く店に入って開店の準備をしないと、金曜日のかき入れ時に大ダメージだといいます。緊急での鍵開け対応となりました。現場のキャバクラは西川口近辺にあり、時間帯的にも渋滞が予想されます。外環自動車道などは使えばかえって到着が遅れる可能性があります。知りうるすべての裏道を駆使してなんとか40分ほどで現場へ到着することができました。渋滞にでも巻き込まれてしまえば軽く1時間以上はかかってしまうことがあります。お客様もスピーディな対応に感謝してくれました。
ご挨拶もほどほどに、店舗の鍵を拝見してみると、美和ロック製のU9シリンダーが2つ取り付けられていました。U9シリンダーの鍵開け経験は、ほかのどの種類の鍵よりも豊富なので、作業自体になんの不安もありませんが、問題は時間です。お客様からは7時過ぎには女性のスタッフさんが出勤してきてしまうので、それまでには開けてほしいと希望を言われていました。U9シリンダーが1つだけなら問題なかったと思いますが、2つとも施錠されていたため鍵開け2箇所はちょっと時間をオーバーしてしまいそうでした。そこで今回はサムターン開錠での鍵開けを行うことにしたのです。そちらの店舗は雑居ビルの中にテナントとして入居されている店舗です。この手の店舗の場合、店舗の入り口ドアにもドアスコープがついていることが多く、案の定そちらのキャバクラにもドアスコープが取り付けられていたのでサムターン開錠が可能だったのです。
まずはドアスコープを慎重に取り外し、専用の工具を差し込んでいきます。上下で二カ所の鍵開けを行うので少し手間取りましたが、15分程度でカチャリとサムターンを開けることができました。時間的には7時を5分ほど経過したところだったので営業には影響はないと、お客様にも喜んでいただけました。最後に取り外したドアスコープを元通りに戻し、開錠料金をお支払いいただいてすべての作業は終了です。帰り際出勤してきた女性スタッフに見とれながら現場を後にするのでした。今回は店舗の鍵開けのご依頼をいただきありがとうございました。