世の中には防犯に役立つさまざまな種類の鍵があります。しかしその中には防犯のみならず別の用途で重宝されるものも存在するんです。今回はご家族の徘徊トラブルにお悩みのお客様からのご依頼で、玄関の鍵交換をしてまいりました。
ご相談は大阪府堺市にお住まいの方からでした。ご相談内容は今年80歳を迎えるおばあちゃんの徘徊についてです。お客様のお話によると、ご両親は以前は大阪市に住まわれていたようでしたが、おじいちゃんがお亡くなりになったのをきっかけに、おばあちゃんを堺市内のご自宅に呼び寄せ、数年前から同居生活をしていたそうです。しかし1年ほど前から認知症が発症し、徐々に通常の生活が出来なくなっていったといいます。それでも最初の内は同じ会話を繰り返したり、トイレやお風呂の時間を間違えたりなど、家族で対処できる範囲だったそうです。その時はなんとか家族で協力し合えば介護もしていけると考えていたそうですが、1ヶ月程前におばあちゃんが行方不明になる事件が起こってしまったといいます。姿が見えなくなった時は、まさか家の外に出ているとは思わなかったらしく、室内を隈無く探したそうです。ところが家の中にはいないことが判明し、慌てて近所を捜索することに。最終的には4、5軒先の路上をトボトボと歩いているところを発見し事なきを得たということでした。
その時はおばあちゃんの明らかな徘徊の症状に戸惑い、どうしたらいいか悩んでしまったらしいのですが、息子さんがインターネットで当社のホームページを見つけ、鍵屋さんに相談してみてはどうかと提案してくれたようです。お客様のご要望を承った上で、まずはご自宅を訪問させていただき、最適な鍵をご用意することになりました。
ご予約日に堺市のご自宅へ訪れると立派なお屋敷からお客様が出迎えてくれました。両開きの大きな玄関扉には2つの鍵が設置されています。このうちの一つを徘徊防止の鍵に交換すればおばあちゃんの徘徊も未然に防ぐことが出来ます。今回当社がご用意した鍵は、長沢製作所のキーレックスK463という鍵です。キーレックスK463はテンキーがついた暗証番号入力型の錠前です。その中でも今回は室外・室内ともにテンキー入力によって鍵を開けるタイプのものをご提案させていただきました。室内側にもテンキー錠を設置すれば外出時に開錠する際にも暗証番号入力が必須になります。徘徊をしてしまうおばあちゃんには暗証番号を教えなければ勝手に鍵を開けて出て行ってしまう心配もなくなります。しかもキーレックスK463は機械的に動作するテンキー錠ですので、大がかりな電気工事も必要なくスピーディに施工することが可能です。ご提案させていただいたキーレックスK463を、お客様も大変気に入っていただいたようで、その場で鍵交換のご了承をいただけました。
鍵交換作業は電気工事が必要ない分早く済み、およそ30分ほどで終了。最後にキーレックスK463の使い方や暗証番号の設定方法をご説明して、現場を後にしました。当社では徘徊防止に役立つさまざまなアイテムをご提案しています。お悩みの方はお気軽にご相談ください。